賃貸訪問記

賃貸訪問記その2 オガールネスト編

ファミリー向けの賃貸住宅「GOOD DAY 日詰」にお邪魔したあと、オガールネストに向かいました。こちらもくらしすた不動産の星代表に案内いただきます。

賃貸訪問記その1 GOOD DAY日詰編

2018年築のオガールネストは木造2階建て。屋根外壁ともガルバリウム鋼板です。初期費用と維持管理コスト、意匠性の面でも優れている建材を採用していると思います。

約50㎡のペアルームが各フロアに2戸、2階の中央が約33㎡の単身用1戸、そしてその直下は賃貸ではなく入居者のシェアリビングになっています。貸せば賃料が入る部屋を共用にしているなんて、とても贅沢な作りで驚きです。

収益性が気になるところですが、建築と土地の工夫により実質的な利回りは普通の木造賃貸と遜色ないそう。
建設坪単価は差し控えますが、どうやったらできるのかなあと思うほど低廉でした。(色々見ながら計算してみましたが岩手県と長野県で地域差もあるかもしれません。)

また土地も接道の良い整形地で、駐車場も11台分あります。不整形地や事情がある土地という感じではありませんが、地元企業が保有していた遊休地を借地してコストを抑えてるそうです。

企業側としても遊休地から賃料が入るようになり、居住用建物ができることで固定資産税の減免が受けられるためWin-Winとのことでした。

さて、今回はシェアリビングを見学させていただきました。

シェアリビングにはオール電化キッチンにスロップシンクと洗濯機が!畑で採れた食材を使いここでパーティーをしながら、泥汚れを落とすなんて妄想をしてしまいました。シェアリビングの内装は全面木毛セメント板。素材をうまく使いながら、コストを抑えつつ素敵な空間になっています。

空調はエアコンが建物側設備として設置済み、換気は第一種ダクトレス熱交換型換気扇です。賃貸で界壁貫通はしたくないので、やはり換気はダクトレスになるかなと思います。面積大きければ1戸完結でダクト式も考えられますが、メンテナンスを入居者がしてもらえるかどうか、勝手に停止しないかなど心配もありますし、間取りを工夫しながらダクトレスが無難かなと思います。

ダクトレスでも最低限のメンテナンスは必要ですが入居時に案内しているのと、シェアリビングがあることで入居者通しで交流会話する機会ができ、住まい方の情報をお互い共有しているそうです。

シェアリビングにはキッチンもランドリーもあるのに、あえてシャワーやトイレは置かないことで無秩序な使い方ができないよう、パーティーしていてもトイレは部屋に戻るようにあえてしているとのことでした。

なお居住者区画もオール電化。木造賃貸で初期費用が掛かるオール電化はなかなか見ませんが、入居者からはランニングコストが減るのはうれしいですよね。

そのほか嬉しそうな設備が外物置。地方暮らしで場所を取るスタッドレスタイヤやアウトドアグッズ、庭用品をしまう場所が賃貸でもあるのはありがたい。

募集と同時に満室となり、その後も空きが出ればすぐ埋まるので空室率はとても低いそう。
断熱は充填、付加ともグラスウール、窓はトリプル樹脂サッシ。以前ここに住んでいた方は、家を建てるにあたって断熱の無い暮らしはもう考えられないと、「高断熱高気密」の家を建てたというエピソードが印象的でした。